ワークライフバランスを実現!看護師さんを応援する制度・病院

看護師の復職支援セミナー
子育てが一段落した看護師さんが職場復帰を考えてみても、どうしても気になるのが休職していたブランクです。復職支援セミナーに参加すれば現場の感覚を取り戻したり、最新の技術を講義や演習で身に付けることができます。ブランクが気になって再就職に向けた活動が後ろ向きになりそうな方は、積極的に参加してみましょう。

復職支援セミナーがある全国の病院
復職を希望している看護師さんを対象とした講習会やプログラムを開催している全国の病院のリストです。医師やベテランスタッフの指導の下で、実技を行いますので、現場の感覚を取り戻すにはピッタリです。

eラーニングで看護知識・技術を再習得
対面型式の研修だけでなく、自由な時間や場所で自分の希望する診療科の看護知識や技術、過去の国家試験の問題などを学習できる「e-learning」による研修システムが開発されています。

短時間正職員制度
勤務時間が短くなっても、従来の社会保険や育児・介護休業、福利厚生が認められるナースの心強い味方。全国の病院の約2割が導入しているとされていますが、一層の普及が待たれます。

7対1配置基準のメリットとデメリット
2006年の診療報酬改正により、入院患者7人につき看護師を1人配置する体制を整えた病院の診療報酬を増やし、手薄な病院は減額する制度が導入されたため、地方の中小病院における看護師不足が深刻化しました。

NTT東日本関東病院
短時間正職員制度の導入で、育児などで一時的に休職することなく、看護師の仕事を続けることができます。福利厚生も継続となるため、安心して出産・育児ができます。

イムス三芳総合病院
24時間の保育所や育休制度などママさんナースを応援する体制が整っています。子供がいても残業せざるを得ないという病院の話はよく聞きますが、同病院ではシフト面で調整してくれますので、家庭と仕事のバランスを取ることができます。

東京北社会保険病院
開設当初から短時間勤務の看護師を採用。パートの場合は2人で1人分として勤務体制を組んで、補いきれない部分は常勤職員がカバーするという形になっています。

県立静岡がんセンター
多職種と連携しながら、地域医療からがんの最先端医療まで、自分のやりたい看護の実現に向けキャリアップ支援制度が充実している静岡県立がんセンター。

東埼玉総合病院
1日3時間以上の勤務で希望の就労時間が自由に選べる短時間勤務、フレックス、夜間専従など、個人のライフスタイルに適した働き方を選ぶことができます。

横浜新緑総合病院
現場の声を反映した子育て支援、メンタルヘルスサポート、キャリアップ支援など、看護師の働きやすい環境づくりがなされています。

聖ヨゼフ病院
医療現場や看護の現況に関する説明や、グループワークで医療機器の使い方や注射・採決などの技術研修を行う「復職支援研修制度」を実施しています。

湘南東部総合病院
「自分の働ける時間を見つけて、仕事をしてもらっている」との考えから、短時間勤務の看護師には入職6ヶ月から従来の時給に500円を加算(条件付き)しています。

セコム訪問看護ステーション
完全な受け持ち制ではなく、チームナーシングとの混合体制を取っているため初めての方でも安心です。キャリアに応じた課題や不安を払拭するためのフォローアップや専門スキルを高めるための研修も充実しています。

セントケア訪問看護ステーション
従来は訪問スタッフの頭の中で行っていたアセスメントの判断基準を可視化してデータとして蓄積・共有できるように独自のシステムを開発しました。経験年数の少ない方ブランクのある方でも無理なくスキルアップできる職場です。

小林記念病院
長年勤務できる環境を作るためには、育児や介護休暇の整備や勤務形態を見直すことだけでなく、業務改善による効率化や他業種との連携など幅広い改善が求められます。

芳賀赤十字病院
フルタイムでなくても仕事を続けられる環境を整備することにより、7:1の看護師配置が導入された後も人材を確保することができました。

川崎幸病院
一週間の仕事を複数のスタッフの短時間勤務でリレーするワークシェアリング制度を導入。看護師の再就職を支援するセミナーも定期的に開催しています。

佐久総合病院
現場の声を反映させる「働きやすい病院作りプロジェクト」を発足。子育て中のスタッフを対象とした短時間正職員制度をはじめ、病気治療や親の介護などによる離職対策として、年度途中でも異動希望の受け入れも実施しています。

旭川医科大学病院
女性医療者の復職・子育て・介護支援を行う「二輪草センター」を設置。休業中から復帰直後まで5段階に教育プログラムを実施しています。

小倉第一病院
スタッフの平均勤続年数が17.2年と透析病院では圧倒的な数字を誇る同院。その秘訣は休みが多く、かつ希望した休みを確実に取得できるように工夫された勤務シフトにあります。

医療法人シオン
入院患者のケアが手薄になる夜間や早朝の看護師不足の解決策として、1ヶ月に1時間だけの超短時間勤務も認める制度を新たに導入しました。

キャリアプランにあった病院探しのポイント

待遇面を重視するなら民間より国公立病院
給与面だけでなく、退職金制度、休暇・休日、保育園や寮などの有無、研修制度の充実など総合的な面から待遇を比較すると、経営状態によって大きな差が生じる民間よりも安定している国公立病院のほうがお勧めです。

専門性を高めるなら症例が多い大学病院
どんな領域もこなせるジェネラリストを目指すのであれば、病棟の科や業務が細かく分かれていない中小の民間病院、スペシャリストを目指すのであれば症例が多く、専門分野に関する研修や勉強会が充実している大学病院がよいでしょう。

アットホームな職場なら慢性期の病棟
残業が多く、常に仕事に追われている職場の場合、どうしても人間関係は希薄になる傾向にあります。ゆったりとした雰囲気の職場を希望する場合、急性期よりも慢性期、300床以下の病院がよいでしょう。

プライベートな時間を確保するなら国公立病院
24時間患者の受け入れ態勢を取っている三次救急指定病院、残業や勤務時間外に研修や勉強会のある大学病院はプライベートな時間を確保することは困難です。お勧めは国公立病院か年間休日が120以上ある施設です。

ベッドの回転率や平均在院日数も参考に
職場の不満で上位に挙げられる「ゆとりある看護が実現できない」を実感している方は、転職先としてベッドの回転率や平均在院日数が少ない慢性期の病棟や療養型の施設がお勧めです。

夜勤専従(常勤・非常勤)
近年は24時間の保育施設を完備した病院が増えていることもあり、小さいお子さんがいても、少ない勤務回数でしっかりお給料が貰える夜勤専従を選ぶ方が増えてきました。

求人情報の入手方法
各都道府県のナースセンターをはじめ、人材紹介会社、求人情報サイト、合同説明会などを有効に活用して、効率的に情報を収集しましょう。

病院情報のチェックポイント
給与や労働時間以外にも、実際に病院の見学を行って職場の雰囲気を把握したり、ワークライフバランスの実現が可能かどうかのチェック、雑誌やニュース等で病院の経営状態を知っておくことも大切です。

病棟勤務に関するFAQ
入職後に電子カルテに対応できるかどうか不安、7対1配置基準を導入した職場の特徴、外来勤務のメリット、大学・公立病院の相違点など、病棟勤務に関する質問をまとめてみました。

採用条件に関するFAQ
40歳代で転職を希望していいますが、ニーズのある施設はあるかどうか、育児中の活動は困難ではないかなど、採用条件に関するよくある質問をいくつかまとめてみました。

看護適職フェアにエントリー
看護師の募集を行っている病院や施設が一つの会場に集まり、人事担当者・現場スタッフから直接話を聞くことができる就職・転職の合同説明会を有効に活用しましょう。

看護師のキャリアの可能性を広げる資格とお仕事

訪問看護師
ご利用者の自宅を訪問して、バイタルチェック、リハビリの指導、点滴、ご家族へのアドバイス等を行います。急変時には、初期の対処を自分の判断で行うことも求められます。

訪問入浴
介護スタッフとともに訪問入浴車でご利用社宅に赴き、血圧測定や呼吸や疾病関連の全身観察を行った後に入浴の介助をします。育児等の理由で常勤が難しい方が単発アルバイトで働くことも可能です。

健診業務
春と秋の健診シーズンに企業や学校に出向いて、採血や血圧測定などを行います。シーズン通して働きたい方は勿論、1日単位でのお仕事の募集も行っているので、採血のスキルに自身のある方にオススメです。

認定IVR看護師
病気の場所だけを正確に治療でき、患者への身体的な負担が少ないIVRの専門知識と看護技術を兼ね備えた人材を育成するために新設された専門資格です。

循環器専門ナース
心臓循環器疾患に関する実践的な臨床知識を有した医療従事者に対して与えられる専門資格で、生活習慣病の予防や高齢者医療に取り組む上で大切なお仕事です。

トリアージナース
病院に搬送された救急患者の重症度や緊急度を判断して、医師の診察を受ける優先度を判断して振り分ける、という重要な役割を担っています。

血管診療技師(CVT)
動脈硬化などの血管疾患とその診療技術に対する豊富な知識と実技技術を有する医療従事者に対して与えられる専門資格で、ニーズが高まっています。

消化器内視鏡技師
上部・下部消化管内視鏡検査を中心に、ポリープや早期がんの切除など病巣を取り除く手術の介助も行います。

排尿機能検査士
排尿検査の知識と技術に優れた人材を育成し、泌尿器科医とともに質の高い医療を提供する目的で始められた制度です。

産業看護師
一般企業の健康管理室で社員を対象に生活習慣病予防を目的とした健康管理を行うほか、「うつ病」などの心の病気を抱える社員が増えるなか、近年はメンタルヘルス対策も行います。

ツアーナース
修学旅行や企業の研修旅行、一般の団体旅行などに付き添って、皆さんの健康管理やケガ・病気への処置を行います。予め派遣会社に登録しておいて、希望にマッチ仕事が見つかればエントリーするのが一般的です。

イベントナース
スポーツ大会や音楽コンサートの会場内に設けられた救護室に待機し、熱中症や貧血、過呼吸などで気分が悪くなった方の看護や病院の受診手続きなどを行うのがイベントナースの主な業務です。

治験看護師(CRAやCRC)
病院やクリニックでの勤務も多く、医療現場に密着した治験業界でのお仕事は看護師さんの適性が高いとされています。女性が長く働ける環境が整っていますので未経験者の方にもオススメです。

CRC(治験コーディネーター)の主な仕事はインフォームドコンセント、被験者との面談・診察への同席、スケジュール管理、服薬指導、治験データの収集と管理、関連部署との連絡や調整です。

一方、CRA(治験モニター)は治験を実施する医療機関に派遣され、GCP(臨床試験の実施の基準)を遵守しているかをチェックします。製薬メーカー、医薬品開発業務受託機関(CRO)に入社して独自の研修を受けます。

老人介護保健施設(日勤)
日勤のみで夜勤がないため負担が少ない介護老人保健施設で復職の第一歩を踏み出し、技術面や心身の面で自信を取り戻してからが病院で働くスタイルが注目されています。

1日単位もOK!単発・短期のお仕事
健診センターや訪問入浴など、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を選べる「単発(1日~10日未満)」・「短期(30日未満)」のお仕事の内容を紹介しています。

保育園や美容外科、介護施設のお仕事
勤務先の候補としては病院以外にも、園児を対象とした「保育施設」、脱毛などの医療行為を行う「美容外科」、高齢化社会で注目されている「介護系施設」などいろいろあります。

退院調整看護師
医療技術の進歩や行政指導により患者の入院期間が短縮化する傾向にあるなか、入院から退院後まで患者への看護支援において欠かせないキーパーソンとなっています。

透析療法指導看護師
高度な透析看護技術を有する専門看護師であり、患者の肉体的・精神的ケアを担うもので、日本泌尿器科学会などの5学会が合同で認定する専門資格です。

リンパ浮腫セラピスト
乳がんや子宮がんの手術、放射線治療後にリンパ浮腫(むくみ)を発症した患者へのリンパドレナージマッサージやスキンケア、日常生活の指導を行います。

遺伝カウンセラー
医師とは倫理的に独立した立場で、遺伝性疾患や小児の先天性異常、出生前診断、高齢出産などに関する相談者からの悩みや不安についての相談に当たります。

医療コーディネーター
患者・家族と医師の間を看護師の資格を持って仲介し、アドバイスを行います。一方的に患者の代弁者として主治医と対応するものではありません。

医療メディエーター
院内の初期対応として患者と医療者の対話を仲介する役割を担っており、認定対象を医師、看護師のほか医療機関職員(医療有資格者に限定されない)としています。

移植コーディネーター
臓器の提供者側と臓器の移植患者側を結ぶ唯一の存在であり、その役割から「ドナーコーディネーター」と「レシピエントコーディネーター」に大別することができます。