ジェネラリストは民間の中小、専門性を高めるなら大学病院へ

施設の看護部のホームページで情報をチェック

キャリアアップを念頭に転職を決断する看護師さんは大勢いらっしゃいます。一口に"キャリアアップ"といっても、どんな領域の看護も一通り行える「ジェネラリスト」を目指す、あるいは特定の分野で学びを深めて、専門性を高めたい、いわゆる「スペシャリスト」を目指すという2つのタイプがあります。

もしジェネラリストを目指すのであれば、規模の大きい総合病院や大学病院を選ぶよりも、病床数の少ない中小の民間病院がオススメです。これらの施設は、病棟の科や業務が細分化されておらず、色々な領域の疾患を持つ患者さんの看護ができ、仕事の流れを全部経験することができるからです。その結果、身に付く疾患の知識や看護技術も幅の広いものになることが期待できます。

一方、専門性を深める、具体的には「がん看護のスペシャリストを目指しており、とにかくたくさんの症例を経験したい」「糖尿病の患者さんの生活指導をしたいので、糖尿病指導療法士の資格を取りたい」などの目標がハッキリして、自分の目指す専門性を深めたいのであれば、大学病院や2.5次救急の総合病院がよいでしょう。これらの病院なら多くの症例が診られる上、専門分野に関する研修会や勉強会も豊富です。

民間、国公立に関わらず、自分がキャリアアップできる環境にある病院かどうかを判断するためには、病院の看護部のホームページを訪問してみるとよいでしょう。院内の研修制度や資格取得に関する支援制度、資格を取得した看護師さんが、その施設でどのように専門性を発揮しているのかが紹介されていますので、参考になると思います。

また、専門・認定看護師が多いところは、院内研修や勉強会の開催に熱心だといえます。なぜなら、専門・認定看護師には、院内での指導や教育という役割が課せられているので、開催される勉強会も自ずと多くなるからです。