休業中にも研修を実施して、医療スタッフの復職をサポート
女性医療者の復職・子育て・介護支援を行う「二輪草センター」を2008年に設置した旭川医科大学病院では、育児休業中の職員がスムーズに職場に復帰するために必要な教育を、休業中から復帰直後まで5段階に教育プログラムを実施しています。
現在、育児休業中の看護師さんは全員このプログラムを利用しており、休業直後のⅠ期には①HPや月1回送付の看護部便りによる情報収集、②学会や講演会のDVDの送付による在宅学習、③二輪草センターから育児休業支援に関する情報のメール送信、Ⅱ期には自宅での自学研修、大学病院概要や診療マニュアル、病院医療情報システム操作マニュアルなどの資料を送付して病院の概要を学びます。
そしてⅢ期からは復職直後のⅤ期までは実際に大学病院でのオリエンテーションやセミナーの聴講、技術研修、実技訓練などを行い、職場復帰への心理的負担を軽減しています。
また、看護師さんをサポートするシステムとして、子供の急な発熱等の場合は育児支援担当者が代理に勤務する「バックアップナース」制度や、子供の急病などで相対する場合、代理勤務者に業務を引き継ぐ間、子供を一時的に預けることができる「病時の一時預かり」なども用意されています。
そのほか、小学校就学まで取得可能な「育児短時間正職員制度」と「育児部分休業制度」、3歳未満で取得可能な「育児休業」、また、子育て以外にも、大学・大学院進学や国際貢献活動が対象となる2年間の「自己啓発等休業制度」などが充実しています。
このように旭川医科大学病院では、スタッフがキャリアを中断せずに働き続けることができるように、病院が一丸となって復職や子育て、介護のサポート体制を整えています。