現場スタッフの声を反映した「働きやすい環境」づくり

横浜新緑総合病院

神奈川県の横浜新緑総合病院では、現場のスタッフの声を反映した子育て支援、メンタルヘルスサポート、キャリアップ支援など、看護師の働きやすい環境づくりがなされています。

具体的には、生後2ヶ月から就学前までの子供を対象として24時間対応の院内保育室を設置しました。保育室の院内設置はほかの病院でも導入されていますが、年齢の制限がありますので就学を期に退職せざるを得ない状況も少なくありません。

そこで同病院では、近くの幼稚園バスの停留所や学童保育所に保育士が迎えにいき、仕事が終わるまで保育室で預かるなどのサポート体制を整えました。また休日に看護師の皆さんが気兼ねなくリフレッシュできるように、非勤務日に保育室を利用することもできます。

子育て中の看護師が病棟に勤務する場合、夜勤はありますが、月2~3回で済むように調整できます。基本給の若干のダウンはありますが、日勤のみの常勤も可能となっています。その分、ほかの看護師の夜勤回数が増えますが、手当は当然つきますし、希望に応じて長期休暇が取れるように配慮もなされています。

ほかのケア面では、看護師という仕事の性質上、ストレスは避けて通れませんので、産業カウンセラーによるメンタルヘルスサポートを導入し、対策が必要と判断すれば、本人の了承を得て看護部長と相談し、勤務内容を見直すなどの対策を行っています。

また、認定看護師の資格取得や臨床実習指導者講習会などへの参加も支援しています。取得した資格を業務に活かせるように、週に1回は認定看護師としての活動に専念してもらうなど、キャリアアップを支援する体制も整えられています。