求人は「保育園」や「美容外科」など病院以外にも色々あります
看護師の皆さんが転職あるいは復職先を考えたときに、まず頭に思い浮かぶのは病院だと思います。しかし、病院勤務は「体力的にちょっと…」と不安だったり、あるいは「病院以外の場所で、これまでの看護の知識や技術を活かしてみたい」と思う方も大勢いらっしゃることでしょう。具体的にはどのようなシーンで看護師が求められているのでしょうか?
まず、保育園や幼稚園などの園児を対象とした「保育施設」が挙げられます。施設でお預かりしている子供たちの健康管理、薬の管理、ケガや急な発病の対応などが主なお仕事です。また、園児の保護者さんに健康相談を行ったり、保育のお手伝いをすることもあります。ご自身が育児で現場を離れていた方は、母親としての自分の成長を活かすことのできる職場といえるでしょう。
意外に知られていないのが「美容外科」の求人です。仕事内容は、イオン導入や脱毛をはじめ、レーザー処置、点滴、医師のサポートなどが中心となります。差し迫った健康状態の方の対処を求められることはなく、勤務時間も一定で夜勤もないため、いきなり病院に復職するよりも心身ともに負担が少ないのが特徴です。首都圏での求人がほとんどですので、近郊にお住まいの方は選択肢の一つとして検討されてはいかがでしょうか。
新たな活躍の場として注目されているのが「有料老人ホーム」「介護老人保健施設」や「特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)」などの「介護系施設」です。
「有料老人ホーム」は、自立型の高齢者マンションや介護付きのケア施設のことです。医療技術よりも利用者の方の心の満足を優先したサービス重視の施設が多いのが特徴で、夜勤がないところが多くなっています。
「介護老人保健施設」は、病院での治療を終えた安定期の方を対象として機能回復訓練やリハビリ・看護・介護サービスを行い、家庭復帰を目指してゆく施設です。運営母体は医療機関が多いため、介護施設の中でも医療色が強いサービス形態と言えます。
「特別養護老人ホーム」では、施設を利用する皆さんの終焉期までをお世話することになります。個人と深い絆を作り上げるという非常にやり甲斐のあるお仕事といえるでしょう。原則として夜勤はありませんので、お仕事と子育ての両立ができます。
そのほか、利用者宅を訪れて療養上の世話や医療ケアを提供する訪問看護師、修学旅行や熟年ツアー、介護付旅行などに付き添って、旅行者の皆さんの健康管理を行なう「ツアーナース(旅行付添看護師)」や、スポーツやコンサート等のイベント会場の救護室で活躍するイベントナース、治験関連職(CRAやCRC)など求人も近年は増えてきています。
このように、皆さんの力を必要としているのは病院だけではありません。少し視野を広げてみるだけで、ご自身のこれまでのキャリアや生活スタイルにピッタリとマッチしたお仕事が見つかるかもしれません。