看護師はご利用者のバイタルチェックと入浴介助を行います

病院受診を促すこともあります

訪問入浴は、在宅療養中のご利用者の自宅に赴いて、入浴サービスを提供するお仕事です。仕方なしに受ける方も少なくない病気の治療と異なり、在宅療養者にとって入浴は日常生活のなかの楽しみの一つです。そのため、他の仕事と異なり、サービスを喜んででもらえることを実感しやすく、やりがいがあります。

また、自分の予定に合わせて1日単位で仕事をすることが可能ですので、家庭やご自身の都合でフルタイム勤務が難しい看護師さんの単発アルバイトとして人気があります。

具体的なお仕事の手順としては、通常、看護師1名と介護スタッフ2名が訪問入浴車に同乗して、ご利用者宅へ向かいます。到着したら、介護スタッフがリビングや寝室にビニールシートを敷いて、組み立て式の浴槽を設置しますので、看護師はその間にご利用者のバイタルチェック(血圧、体温、脈拍等の測定や全身状態の観察など)を行います。

健康状態に問題がないと判断できれば、介護スタッフと一緒になって洗髪、洗体などの入浴の介助を行います。浴槽にはシャワー機能がついていることがほとんどですので、それほどハードではありませんが、1日あたり5~8件程度の巡回を行うので、暑い夏場はやはり体力を消耗します。

入浴後は、看護師はご利用者の着替えを介助し、介護スタッフが浴槽の後片付けをしている間にもう一度バイタルチェックを行います。ご利用者に褥瘡がある場合はその程度を記録しておき、在宅ケアを担当している医師や訪問看護師が情報を共有できるようにしておきます。