多様な勤務形態が可能な芳賀赤十字病院

再就職を目指すナースを対象にセミナーを開催

2006年4月に行われた診療報酬改定で、7:1の看護師配置が新設され、多くの病院で看護師の確保が困難となりました。そんななか栃木県の芳賀赤十字病院は「希望の勤務が可能なパートタイム勤務」や「雇用形態の変更」「交代制の選択」「早番、遅番のシフト」を容易に行える柔軟な体制をとり、フルタイムでなくとも働き続けられる環境を整えることで看護師の定着・確保を行いました。

制度を活用している看護師さんは、仕事と育児の両立のためパートタイムを希望する人もいれば、体調面や生活面で問題を抱えているため一時的に常勤嘱託となり、体調などが元に戻れば再び正職員へと戻るなど多様です。

また、出産や育児で退職しものの、職場への復帰を希望している方を対象に復職支援セミナーも定期的に開催しています。セミナーでは同病院の認定看護師が、皆さんと一緒に体位交換・移動・排泄援助、摂食援助・口腔ケア、輸液・輸注ポンプ・採血…等の技術演習をはじめ、感染症対策の講義、院内の見学などをおこなっています。

セミナーは1日コースと2日コースがあり、各コースとも定員は10名、参加費は無料となっていますので、興味のある方は病院のホームページで詳細をご確認ください。

病院の職員採用ページにある「変則2交代制・3交代制・夜勤専従・常勤嘱託・パートタイマー等、自分のライフスタイルに合わせた勤務ができます」との記述を見て、現場から遠ざかってブランクのある看護師さんからの応募も増えたそうです。

そのほか、臨床実践能力だけでなく、専門・認定看護師、管理者、教育・研究者など、ご自身のキャリアプランに向かって成長できるように、発達段階に合わせた教育(キャリア開発ラダーによる教育)も用意されています。